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012/フォントの多用には要注意。

再エネの取り組みに関わらせていただく中で日々思うことがあります。
再生可能エネルギーの取り組みの現場では、常に提案や企画の会議が行われ、その会議の席には説明資料が必ず存在しています。
最近では、私たちデザイナーや制作関係者以外の担当者レベルでパソコンでツールを作ることが容易になってきています。
皆さんもWordやパワポなどでプレゼン資料を担当者が作る機会も多いかと思います。
そして、パソコンのソフトの中には、変わった見出しフォントやデザインフォントが多く標準装備されています。
これがやっかいな問題を引き起こします。
心理的には、せっかく色々なフォントやデザインの機能やひな形などがあるので、
「いろいろ使ってデザインしてみたい。」
「タイトルはちょっと変わったフォントを使って目立たせたい。」
「せっかくいろんな色が使えるから使ってみたい。」

などなど、ちょっと手をかけて作ってみたくなる衝動にかられて、ついつい変わったフォントを沢山使ってみたり、色を沢山乗せてみたり、文字を変形させてみたりしてしまいがち。

資料の基本は「わかりやすい」「見やすい」ことが前提ですよね。
やみくもにデザインフォントを多用したり、装飾を加えれば加えるほど資料は見にくくわかりづらいものになってしまいます。
装飾されたフォントや形が全て主役を演じようとするわけですから、それはもう賑やかな資料になりますよね。
実際に現場でそういった資料をよく見かけます。

資料のコンテンツにも「主役」と「脇役」が必要です。
重要な箇所や見せたい場所には、主役を投入し、それを引き立たせる脇役も必要です。

私たちデザイナーは、ツールを作る際には、意外と普通の角ゴシックや丸ゴシック、明朝などを使い、デザインフォントなるものはあまり使わないことが実は多いのです。
街中にあるポスターやチラシ、販促物をそういう目で見てみてください。きっと「なるほどほんとだ!」と思うことでしょう。

参考になれば幸いです。

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