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006/アンケートは正確な情報を記入しないと考えるべき?

営業シーンや、啓発活動シーン、その他様々な場面においてアンケートをとる場面は多いですよね。
アンケートについては、三つの観点からお伝えしていきたいと思います。
今回は、「アンケートは正しい情報を記入してくれない認識を持ち続けることが大事」です。

総務省には、「アンケート調査とは、調査対象の意見や行動を把握するため、特定の期間内に様々な調査方法で様式化し た質問で回答を求め、データを集める調査方法である。」と記載があります。
アンケートとはそういうものだと私も認識しております。

それでは話は終わってしまいますよね。(笑)
ここでは、ちょっと違った観点からアンケートというものを捉えていきたいと思います。

私たちが販促の現場でよく目にするアンケートでも対象者の希望やニーズを聞き出したい!
ということからアンケートをとる戦術の話がよく出てきます。

ここで大前提として
「アンケートをとる=相手の情報を教えてもらう」
ということになります。

ですので、質問すれば正しいことを答えてくれる。という認識はちょっと乱暴な考え方ですね。
でも、アンケートをとろう!
という担当者や企業のほとんどが、聞きたいことをアンケートに反映すれば情報がとれる!という考え方で進んでしまうことが多いのが実情です。

ここでは住宅業での例を挙げてみましょう。

皆さんも住宅総合展示場などに行ったことはあると思いますが、見学に行った際にアンケートをとらされることが多いかと思います。
そこで質問されているのは、
「土地をお持ちですか?」とか
「それは何坪ぐらいですか?」とか
「家をつくる予定はいつ頃?」とか
「自己資金はどれくらい?」「ご予算は?」
などなど、質問内容・・・ちょっと飛ばしすぎ。。。かなと思います。

仮に家づくりを考えていたとしても、初めて会った会社や担当者に、正直にあれこれ答えるはずも無いですよね。
会社的には「適切な提案がしたいから」という観点から聞きたい気持ちはわかりますが、その前に相手の心理状態を考える必要があると思います。

「正直に答えてくれない=適切な情報では無い」ということになりますので、
そもそもそんな質問をわざわざアンケートで設問すること自体無意味な時間と作業ということになります。

たかがアンケートかもしれませんが、
せっかくアンケートをとるのだから、相手が答えやすい聞き方や有益な情報を入手出来る内容で仕掛けるべきかと思います。
再エネ推進の現場でも市民アンケートなどが登場する場面は多くあると思います。
その質問をしてどうなのか?手前味噌では無いのか?などなど一度立ち止まって質問の内容をよく吟味、チェックしてみてはいかがでしょうか?

参考になれば幸いです。
次回は、「アンケートの質問は、相手の脳裏に印象を焼き付けてしまう」です。

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